2012年10月19日金曜日

【北アルプス】秋の表銀座(2日目)

10月12日(金)

大天荘〜槍岳山荘


夜中から風が強く吹き出して、テントがバタバタと揺さぶられる。
昨夜シュラフに潜りこんだときは、寒くてなかなか暖まらなかったが、いつの間にか暖かく心地よくなっていた。
夜中に何度か目を覚ますが、風の音しか記憶にない。

今日も歩く距離が長い。そのため5時には起きて、7時には出発したいね、なんて話ていたのだが。結局起きたのは5時半ごろで、それも明るくなりかけていた。




テントのジッパーを開けると、海だった…





見ているうちに、どんどんオレンジになっていく

そして、太陽が…

これは何度見ても感動する。
まさに生きている地球という感じだ。
「明日は来る」のだ。

背後の槍ヶ岳も赤く燃え出す。

常念方面は、白い海と赤のコントラストだ。
雲はまるで波のようだ。

一番贅沢なネグラかもしれないと思う。
太陽が登ると、空が赤から青へ変わる。












明るくなって気づいたが、少し雪のようなものが張り付いている。

朝のショーが終わると、急いで朝食を摂り、支度を開始。
気温はほぼ0度。外は凍っているが、テント内の水は凍っていなかった。
昨夜は食欲なかったが今朝は汁物を中心になんとか詰め込んだ。

どこも痛くはないが全身はなんかダルい。
それに、昨夜痛めた指先はまだ痺れている。
こうなると、しばらく痺れは取れないが、モノは握れるし痛みもないので大丈夫だろう。


パッキング完了し、荷物を置いて、大天井に登る。
約10分程度だろうか。

ここは常念山脈で一番高い2922mだ。
でも、登山道が山頂を巻く形になっているので、素通りされることも多いらしい。

雲がしっかり張り付いている。
ダイブしたくなるような白い海。
(ということは、外界は曇か?)

何度見ても神秘的な光景である
自然てすごいなと改めて思う。

振り返ると、西岳から東鎌尾根、槍ヶ岳へ続くトレイルが見える。
今日はここを歩く。

そのトレイルをバックに1枚。
さて、行きますか!!


大天荘を出発。
まずは、大天井ヒュッテを目指してトラバース。
ええ、いきなりこんなに高度落とすの?笑
もったいない…

大天井ヒュッテ(背後)を後に。
すでに小屋締めの準備をされていました。

少しこんな感じのミニハシゴがあるが、樹林帯もあり歩きやすい。

穏やかに気持ちのよい稜線歩きが続く。


日差しもあるので暖かいのだが、風はまだ冷たく、シェルとビーニーはまだ脱げない。



ヒュッテ西岳が見えてきた。

ヒュッテ西岳到着。
すでに今年は営業を終了。
ここのベンチが暖かくて気持よく、ちょっと小休止。

槍もだいぶ近づいて来たのが実感できる。
それにしても、右に伸びる「北鎌尾根」はなんとも荒々しい。

ここからは、水俣乗越に向けて、200mほど高度を下げる。
あ〜、もったいない。

道も険しくなり、ハシゴ。

小さなアップダウンもあり、

岩稜もあり気が抜けない。

トドメが、このハシゴ。3連。

ここはビビった。
20kgを背負って、垂直に近いハシゴは背中から持っていかれそうで激しく緊張する。

特に一番最後の段が怖かった。

水俣乗越まで、ここからも急降下が続き、またまた疲れが。
そして、乗越から「東鎌尾根」が始まった。
ここから約500mほど高度を上げていく。
よくもこんなところに道を付けたな…
というほどで、とにかく岩が多く、道は狭く、ハシゴ、鎖場が出てくる。

とても写真を撮る余裕もなく、ひたすら足を前に出し、手で岩をつかむ。
午後になると雲かかってきた。
そうすると一気に気温が下がる。
寒い。

前に進むしかない。
ゆっくりでいいからと言い聞かせながら、足を前に出す


ヒュッテ大槍に到着。
ここも営業を終了して、小屋締め作業をされていた。
風を避ける場所で休憩。
ここからはあと1時間程度だ。

岩稜帯をトラバースしながら、高度を上げていく。
目の前に槍が迫る。もう少しだが、どんどん大きくなるのだが、近くならない。
道も険しい。
バランスを崩さないように気が抜けない。

本当に岩だらけでワイルドなルートだ。
表銀座は入門ルートと言われるが、この「東鎌尾根」は気楽な縦走路ではない。


喘ぎながら歩いていると、動くものが!
そう、雷鳥である。
ガスがあるときによく見かけると聞いていたが、間近で見れた。

わかりにくいが、ツガイであった。
殺伐とした岩稜帯に、癒すように登場してくれた。


さて、もう少しだ。
ほんとに。

気がついたら、槍ヶ岳山荘が目の前に。

16時過ぎ。
無事に槍ヶ岳山荘到着!!

この日は事前に申し合わせていて、
憧れの(笑)「小屋泊」だ。
ふたりとも疲れもあるし、寒いし、金曜日なのでそんなに混み合っていないはず。
ということで、リッチに夕食付きでチェックイン!!


2段式の寝床で、
一人あたりも十分広い。
着替えて、荷物を整理。

今日もヘロヘロな私です。
いや、ほんとに、今日は心折れてました。笑
山小屋の存在って、本当にありがたい。


17時過ぎから夕食。
味噌汁と暖かいお茶が抜群に美味しかった。
白飯もお代わりしたかったけど、疲れていて入らず。
情けない。

夕食後はちょっと落ち着いてきたので、談話室でチビチビと飲酒。
地図を見ながら、翌日のルート確認。

そこへ、外国人の女性が入ってきた。

地図見て話かけられたのがきっかけ。
そこから約1時間、シドロモドロのカタコト英語で3人で談話。
彼女は、フロリダから来たAmyさん。
初日本だそうだ。
なんと、上高地から槍ヶ岳山荘まで1日で上がってきたそうだ。
到着は18時頃だったけど、たしか。
翌日は、涸沢から奥穂高へ行くそうだ。
そんな計画話や、山の情報や旅行先に話などで盛り上がりました。
しかし、一人でそれも北アルプスとはタフだなあと感心しきり。


同じテーマなら、なんとか会話というかコミュニケーションできますね。
こういう経験が自信につながるのでしょう。

お互いの旅の成功を祈って、おひらきに。


20:30消灯。
布団は寒いかな?とも思ったけど、暖かくて心配無用でした。
今晩も星空がキレイということで撮影している人多かった。

さて、明日はまず、槍へ登ろう。

秋の表銀座3日目へ

3 件のコメント:

  1. うーん、イイねぇ。羨ましいねぇ。たくさん歩いたねぇ(^^)

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  2. うーん、何回見ても、夜明けの山々が真っ赤に焼けるのと、広大な雲海は神々しいネェ。涙が出ちゃうほど感動モノデス。参りました(^^)

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  3. 夜明けはいいよね。なんか、こう、希望に満ちてくる。
    GPSのデータも整理して、時間とか距離とかも出しておかないと。

    返信削除

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