私の大好きな作家で、バックパッカーの加藤則芳さんが亡くなられた。
まだ63歳だった。
近年ALS(筋萎縮性即索硬化症)という難病に侵され、だんだんと自分で歩けなくなり、筋肉が動かなくなっていく。
歩くことを生業としているのに、それが歩けなくなる病にかかるなんて…
病気のことをしったときは、なんて皮肉なことがおこるのだろうと思った。
昨年NHKのテレビで拝見したときは、もう首から上しか動かない状態だった。
それでも、いろんな講演されたり、招かたり、バックパッカーの後輩を応援したりと、とても精力的に活動されていた。
加藤さんがJMT(ジョン・ミューア・トレイル)を歩く姿を、なにかのメディアで見つけ、それから気になって本を読んでみた。
日本の山しか知らない私にとって、それはとても衝撃的だった。
その後加藤さんの本をむさぼり読み、ジョン・ミューアのことから、自然保護、国立公園、アメリカの文化、バックパッカー、そしてロングトレイルへと興味は広がっていった。
加藤さんの最後のドキュメンタリーとなった「メインの森をめざして」、これは加藤さん自身のロングトレイルが全て詰まっているように思う。
読んでいると自分もそこを旅しているように思えるのと、加藤さんのとても人間くさいところがそのまま書かれており、それがとても心地良かった。
日本にも、この「ロングトレイル」という考えを広めようと、精力的に活動されていた姿がとても印象的で、自分では直接協力できなくとも、そのロングトレイルというものを歩いてみたいと、思うようになった。
加藤さんのおかげで、日本にも多くのロングトレイルが整備され、そして広まってきた。
そして、私が加藤さんを知るきっかけともなった
ジョン・ミューア・トレイル
340km
いつか、ここを自分の足で歩いてみたいと夢見ている。
加藤さん、お疲れ様でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿